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駄目な僕

Tue.18.10.2011
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昔、友人が武蔵小山に住んでおり、毎週のように泊まりに行っていた僕は、
朝帰りに1人でマクドナルドを食べ、ふらっと駅前のレコード屋に寄ったその時、
店内に流れていた曲が良くて、店長に聞くと「スティーブン・テイラー」だと教えてくれた。

店長はとても良い人で、俺のために店長は後日、オススメのBESTカセットテープを、
わざわざ作ってくれた。それがAOR(adult oriental rock)との出会いだ。
キャロルキングやスティーブン・テイラー、ビーチボーイズなどを聞いている時期が
少しだけあった。最近はあまり聞いていない・・・。

その武蔵小山のレコード屋の名前は「PET SOUNDS RECORD」。
ちなみに、GREAT3の片寄明人さんが小さい頃から通っていた店だと後で知った。

ビーチボーイズのPET SOUNDSというアルバムを聞いたこと無かったし、
店長が店名にするほどの名盤なのかと気になりアルバムを購入。
アルバム全体は素晴らしいのだが、収録曲の中で僕は
「I JUST WASN'T MADE FOR THESE TIMES」という曲にぶっ飛んだ。
なんて良い曲なんだと感動して、本当に何度繰り返し聞いたことか・・・。
今でも、この曲は最強だと思っている。

ビーチボーイズとは、日本のTUBEやサザンみたいに、夏の海に聞くようなPOPSで、
海、太陽、渚、車、女の子の世界(笑)を歌われているが、作曲者のブライアンウィルソンは、
かなづちで泳げないらしい。きっと、僕と同じで控えめな少年なのだろう(笑)。
サーファー?の弟に頼まれて曲を作り始めたらしい。

夏を歌ったアルバムは大ヒットするのだが、ブライアンのLSDや妻の家出などもあり、
自分に素直な作曲をするようになったのか、その辺は勉強不足ですみません。
PET SOUNDSなる、海や夏とは関係ない、この深化したアルバムを作るのだが
CDの売上は当然下がり、ファンは離れ、メンバーからは、「ブライアンのエゴ」、
「こんなアルバム誰が聞くんだ?犬か?」
とまで言われてしまう。あ~あ。裏切り、嘘、内緒話、まじうんざり。
皮肉にも、その言葉からこのアルバムタイトルは名づけられた・・・。

しかし、時は経ち、この深化したアルバムは評価されるようになった。
今やPET SOUNDSは、POPやROCKの音楽世界の歴史に確実に足跡をつけた、
一家に一枚のマスターピースじゃないでしょうか。

そして、僕の大大大好きな「I JUST WASN'T MADE FOR THESE TIMES」、
「今の時代に僕はそぐわない」と以下のように歌われるている。

ひとたび事が起こるといつだって
これで僕も上手く行くかなって思うんだ
だけど何が良くないのか?
うんと悲しい思いをしたりするんだ

僕って今のような時代には向いてないんだろうな
良いインスピレーションが浮かんで
まわりの状況を変えようとしても
力を貸してくれる人は誰もいない
あてにならない友達に見切りを付けられたら
僕はいったい誰に頼れば良い?
いったいどうなっちゃんているんだ?

このようなことが歌われているこの曲、日本語タイトルは「駄目な僕」と名づけられた。

日本版のライナーノーツは山下達郎さん。
山下さんも、このアルバムではこの曲がベストトラックと書いている。

何かと何かを組合すことでしかオリジナルは生まれないとの説がありんす。
焼きまわしを追求することを否定するわけでは全然ないのだが、
新しいことや、おもしろいことをやることは、とっても大事だなと思う気持ちを、
やっぱり忘れられない。

出演者しかフロアに居ない、いつまでもLIVE HOUSEに客が入らないなら、
音楽シーンにだって復興が必要だね。

色々思うことは沢山あり、いつもまじめにBLOGを書いてるが、
結局なにも出来ていない自分も、駄目な僕だなぁと思ってしまった。


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